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放牧哺乳子牛の発育向上のための別飼施設の効率的利用技術
秋田県畜産試験場・大家畜部
山形県畜産試験場・肉畜飼養部
東北農業試験場・畜産部
[部会名] 畜産
[分科会名]
[分類] (1)
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[成果の内容]
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技術・情報の内容及び特徴
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別飼施設の適正配置:給水施設に近く見通しの良い場所(牧区)に別飼施設を配置
すれば、クリープ飼料の採食回数、採食時間、採食量が増加し、放牧哺乳子牛の
発育改善が図られる(表1)。
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柵越し哺乳の利用:柵越し哺乳を利用することによって、クリープ飼料の
摂取時期が早まるとともに採食量も増加する。
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混合飼料給与による過食防止:生後月齢の異なる放牧哺乳子牛群では、破砕
ヘイキューブとの混合飼料を用いると、発育に影響を与えることなく濃厚飼料の
過食を防止できる(図1、
図2)。
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技術・情報の適用効果
放牧哺乳子牛の発育改善並びに発育の斉一化が可能である。また条件の劣悪な
放牧地では、柵越し哺乳技術を利用することによって、別飼の効果をさらに
高めることができる。
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適用の範囲
黒毛和種繁殖牛飼養農家
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普及指導上の留意点
多頭数で柵越し哺乳を行う場合、特に子牛の衛生管理に留意する。肉用牛生産技術
マニュアル−草地を基盤とした2シーズン放牧方式による寒冷地型肉用牛生産技術−
を参考
[その他の特記事項]
研究課題名:「草地肉用牛」別飼施設の利用率向上技術
予算区分 :特研・地域プロ
研究期間 :昭和61〜63年度
発表論文等:秋田畜試研報2、3(1987、1989)、
山型畜試研報35、36(1988、1989)