研究所トップ≫研究成果情報≫平成元年度
わい化リンゴ園の樹冠下中耕除草法
岩手県園芸試験場
[部会名] 果樹
[分科会名]
[分類] (1)
-
[成果の内容]
-
技術・情報の内容及び特徴
-
供試した機種は、生物系特定産業技術推進機構農業機械化研究所園芸工学部試作の
果樹園用中耕装置OC-71型である。
-
耕うん幅80cmのロータリーと、樹幹付近刈り取り用ロータリーモアをトラクタの
前方に装着した形式のため、作業性は良好である
(表1)。
-
抑草基幹は中耕機利用の場合約30日(年間処理回数5〜6回)、除草剤利用の場合は
約60日(年間処理回数3回)である(図1)。
-
10a当りの作業時間は小型トラクタ装着1人作業で25〜30分である(除草剤散布では
22〜23分S・S利用3人作業)。
-
技術・情報の適用効果
-
リンゴわい化栽培の中で、トラクタ装着中耕除草機を利用することにより、除草剤
散布以外の方法による樹冠下清耕と、堆肥散布後の攪拌が可能である。
-
適用の範囲
-
リンゴわい化栽培園
-
普及指導上の留意点
-
低すぎる下枝がある場合は、作業能率が低下するとともに枝との接触により樹体
及び果実に影響を与えるので、定時など前もって下枝の整理を行う。
-
傾斜地及び足場の悪い場所では作業性が劣る場合や使用できない場合がある。
[その他の特記事項]
研究課題名:わい化栽培用樹冠下耕うん機などの利用技術
予算区分 :受託
研究期間 :昭和62年〜平成元年
発表論文等:昭和62年〜平成元年度寒冷地果樹試験研究成績概要集(栽培)