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キュウリにおけるブルームレス台木品種の施肥反応
福島県農業試験場・野菜部
[部会名] 野菜花き
[分科会名]
[分類] (2)
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[成果の内容]
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技術・情報の内容及び特徴
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収量について、基肥と追肥の組み合わせでは(図1)、
基肥20kg、追肥40kgで多収となった。追肥のちがいでは
(図2)、追肥料が40kgを越えると、いずれの品種も
収量が頭打ちとなる。特にブルームレス台木は多肥しても増収しない。20kgでは
台木品種により異なり、ブルームレス台木が収量が低い。
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追肥量、品種のちがいと生育では、草丈の伸びは、品種、処理にによる差は
みられない。側枝の発生は、追肥量の少ない区で発生率が少なく、追肥量が多くなるに
したがって多くなったが、40kg以上では停滞し、80kg区では減少傾向を示した
(図3)。
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追肥量、品種のちがいと果実の関係では、果色はいずれの品種も追肥量が多くなると
色が淡く、黄色味を帯びてくる。供試品種の中では、輝虎が最も黄色味が強い。
一定時間放置後の減量率では、追肥量との関係はみられないが、ブルームレス台木
の方が減量率が小さい傾向である
(表1、表2)。
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技術・情報の適用効果
ブルームレス台木を導入するに当たり、台木品種のちがいによる施肥反応を知る
ことにより、台木に合った適正な施肥を行うことができる。
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適用の範囲
県内全域
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普及指導上の留意点
本試験は、露地夏秋栽培(5月2日は種)で実施したので、作型、土壌条件を考慮して
適用する。
[その他の特記事項]
研究課題名:夏秋キュウリ台木(ブルームレス)品種の施肥反応
予算区分 :県単
研究期間 :昭和63年〜平成元年
発表論文等:未発表