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トルコギキョウの保温管理方法


福島県農業試験場・いわき支場
[部会名] 野菜花き
[分科会名]花き
[分類]  (2)

[成果の内容]
  1. 技術・情報の内容及び特徴
    1. トルコギキョウの栽培が増加しているなかで、秋まき栽培の開花期の前進を図るため、 無加温パイプハウスにおける保温効果について検討した。
    2. トルコギキョウの秋まき(9月中旬)栽培で黒マルチ、二重トンネル被覆することにより 生育中期の生育が良くなる。特に、保温マット(ホカホカマット)+ポリフィルムの 二重被覆で効果が高い。なお、黒マルチ単独でも効果が見られる。
    3. 二重トンネル被覆することにより採花日が早くなり、無被覆栽培の開花が6月下旬に 対し黒マルチ、保温マット(ホカホカマット)+ポリフィルムの二重被覆することにより 6月上旬開花となる。
    4. 黒マルチ、二重トンネル被覆することにより切り花品質(切花長、重量、花らい数)が 向上する。なお、無被覆で低温障害による頂芽の生育停止により複数の側芽が発生 するため採花本数は多くなる。
  2. 技術・情報の適用効果
    1. 保温することにより初期から中期の生育が良くなる。
    2. 無加温パイプハウス内で無被覆栽培対し、マルチ、2重被覆(ポリフィルム+ ホカホカマット)することにより2週間程度開花が前進し、作期拡大が図れる。
    3. 切り花の品質が向上する。
    表1. 生育中期の生育状況
    表2. 開花傾向および切花形質
  3. 適用の範囲
    県内全域
  4. 普及指導上の留意点
    1. 早生系の品種を用いる。
    2. は種を9中旬とする。


[その他の特記事項]
研究課題名:トルコギキョウの作期拡大技術の確立
       定植後の保温管理試験
予算区分 :県単
研究期間 :昭和62年〜平成元年
発表論文等:未発表