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5齢期蚕に対する経済的な給桑配分
山形県蚕業試験場・養蚕部
[部会名] 蚕糸
[分科会名]
[分類] (2)
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[成果の内容]
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技術・情報の内容及び特徴
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費用試算での経済性では、各蚕期とも繭重1.8gを目標にした給桑量での生産が有利
である(表1)。
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生産力調査から、繭重と給桑量の回帰式が得られ、これにより繭重1.8gを目標にした
1,000頭当り条桑給桑量を算出すると、春蚕47.3kg、初秋蚕33.5kg、晩秋蚕33.3kg
である(図1)。
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各蚕期における飼育成績は、春蚕期・晩秋蚕期では食下量配分区、初秋蚕期では
平準配分区での給桑配分が優る傾向にあった
(表2、表3)。
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技術・情報の適用効果
低コスト養蚕経営実現のため、効率的な給桑量及び給桑配分が明らかにされて、優良繭
の安定生産、桑葉の有効利用、単収の向上が図られる。
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適用の範囲
県下全域
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普及指導上の留意点
給与条桑の新梢・生葉量割合の確保と飼育環境の保持に努める。
[その他の特記事項]
研究課題名:低コスト良質繭生産技術の確立
予算区分 :県単
研究期間 :昭61〜平1年
発表論文等:東北蚕糸研究報告第12号、第14号(1987、1989)