研究所トップ≫研究成果情報≫平成元年度
稚蚕人工飼料へのタウリン及びグルコン酸カルシウム添加による糸質の改善
福島県蚕業試験場・養蚕部
[部会名] 蚕糸
[分科会名]
[分類] (3)
-
[成果の内容]
-
技術・情報の内容及び特徴
人工飼料育蚕は、桑育蚕と比較して多くの面で相違するが、人工飼料育における
糸質の改善についてタウリンおよびグルコン酸カルシウムを添加して検討した
(表1)。
粉体飼料2.5Kgに対してタウリンおよびグルコン酸カルシウムをそれぞれ6g添加し
調製した飼料を用いた。2〜3齢期の飼育で、より桑育のものに近い計量形質および
絹繊維としての吸湿性と物性が優れる効果が認められた
(図1、図2)。
-
技術・情報の適用効果
人工飼料育におけるタウリンおよびグルコン酸カルシウムの添加による糸質の
改善効果は、より桑育のものに近づき、絹繊維として優れたものが得られる。なお、
収繭量などが増すため、経済的効果のあることも期待される。
-
適用の範囲
稚蚕人工飼料育
-
普及指導上の留意点
[その他の特記事項]
研究課題名:稚蚕人工飼料育におけるタウリンの影響
予算区分 :県単
研究期間 :昭和62年〜
発表論文等:東北蚕糸研究報告 第13号(1988)