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はとむぎ種実を用いた醤油風味の調味料醸造法
宮城県農業センター・営農機械部・農産加工科
[部会名] 流通・加工
[分科会名]
[分類] (2)
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[成果の内容]
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技術・情報の内容及び特徴
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小麦代替原料ははとむぎ種実とする。
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はとむぎの使用量は、従来の醤油の配合比率である大豆1に対して小麦1を基準とし
その小麦の総窒素量に換算した値とする。
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はとむぎの処理法は、従来の小麦の処理と同様に炒機、または手鍋で炒り割砕する。
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麹の製法は大豆、小麦を原料とした製法に準ずる。
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仕込用塩水は、ボーメ18度とし、大豆10Kgに対して31リットルとする。
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天然醸造として、発酵熟成期間は12カ月以上とする。
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火入れ温度は80度C達温とし、おり引き、製成する。
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技術・情報の適用効果
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はとむぎの利用法が拡大される。
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種実のまま利用することにより、資源の有効利用につながる。
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適用の範囲
栽培該当地域と県下全域
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普及指導上の留意点
仕込み時にスターターとして醤油用酵母、乳酸菌の添加が風味の向上に効果がある。
表1. 供試原料の主要成分
表2. 仕込170日後における主要成分
表3. 生揚げの主要成分
表4. 供試原料の主要成分
表5. 仕込170日後における主要成分
表6. 生揚げの主要成分
表7. 官能検査結果
[その他の特記事項]
研究課題名:ハトムギ醤油の醸造法
予算区分 :県単
研究期間 :昭和62年〜平成元年
発表論文等:なし