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アルファルファ栽培におけるオーチャードグラス混播による雑草抑制効果
山形県立畜産試験場・草地飼料部
[部会名] 畜産
[分科会名]
[分類] (2)
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[成果の内容]
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技術・情報の内容及び特徴
アルファルファの定着と初期生育の促進を図るためには、雑草防除が必要であるが、
現在、アルファルファに有効な除草剤が少ないことから、オーチャードグラス混播
による雑草抑制効果について検討した。
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オーチャードグラス混播による雑草抑制及び収量性向上効果が認められた。
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雑草抑制のためのオーチャードグラスの混播量は、アール当たり50g(アルファルファ
200g/a)程度であった。
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雑草抑制及び収量性向上の面から播種適期は、8月下旬〜9月上旬であると判断された。
表1 菌核病罹病程度及び早春草勢、雑草競合、裸地率
表2 草種別の乾物収量
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技術・情報の適用効果
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混播区は単播区に比べ菌核病の罹病程度がやや軽度で、早春草勢は優れていた。また、
雑草競合も小さく、裸地率が減少し、乾物収量の収量性も高く、オーチャードグラス
混播による雑草抑制及び収量性向上等の効果が認められた。
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オーチャードグラス播種量の増加による雑草抑制及び収量性向上等の効果の差が
認められなかったことから、オーチャードグラス混播量はアール当たり50g程度で
十分であると判断された。
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播種期別では、播種期が遅くなるほど混播による雑草抑制及び収量性向上等の効果が
小さくなる傾向が認められ、特に9月15日播種期では収量性の向上は認められなかった
ことから、播種適期は8月下旬〜9月上旬であると判断された。
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適用の範囲
山形県内一円
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普及指導上の留意点
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播種適期(8月下旬〜9月上旬)に心がける。
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栽培管理はアルファルファ草地に準じて行うが、オーチャードグラス維持のため
窒素0.3kg/a程度施用する。
[その他の特記事項]
研究課題名:マメ科牧草の栽培・利用技術確立試験
予算区分 :国庫補助
研究期間 :昭和63年〜平成2年
発表論文等:なし