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低温時におけるオウトウ花柱内の花粉管伸長
山形県立園芸試験場・果樹部
[部会名] 果樹
[分科会名]
[分類] (2)
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[成果の内容]
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技術・情報の内容及び特徴
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結実に影響が大きいと考えられる授粉後の温度条件と花粉管の伸長速度を検討した。
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開花期の平均気温に近い15度Cの温度条件において、花粉管は48〜72時間でほとんど
花柱基部に到達する。
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5度Cでの花粉管伸長は遅く、96時間経過しても花柱中部までしか達しない。しかし、
その後温度を上げると花粉管伸長の速さは速くなる。
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低温時にオウトウが結実不良となる要因としては、受粉後花粉管は伸長するものの、
その速度が遅いのが一因になっているものと考えられる。
表1 経過時間別花粉管の到達率
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技術・情報の適用効果
オウトウの結実確保対策の基礎資料となる。
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適用の範囲
県内オウトウ栽培地帯
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普及指導上の留意点
低温においても花粉管は伸長するが、その速度は遅い。しかし、温度が上がると花粉管
伸長速度が速くなることがわかったので、開花後早いうちに授粉する。
[その他の特記事項]
研究課題名:結実確保技術の確立
低温時における花柱内の花粉管伸長について
予算区分 :県単
研究期間 :平成2年
発表論文等: