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リンゴの新品種「岩手1号」(「きおう」)
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[要約]
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1983年に「玉林」に「はつあき」を交配した中から選抜した9月穫りの黄色品種。食味、
日持ち性等が優れ、黄色品種のため着色手入れ等不用で省力化が可能である。
岩手県園芸試験場・果樹部
[連絡先] 0197-68-2331
[部会名] 果樹
[専門] 育種
[対象] リンゴ
[分類] 普及
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[背景・ねらい]
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現在栽培されている9月上〜中旬収穫の主要品種「つがる」は、県南地域で着色が悪く、
日持ち性が劣る、収穫前落果があるなど栽培が難しい点があった。これ等の問題を解決
するまて岩手オリジナル品種開発、育成にとりくみ有望な一系統を「岩手1号」
(「きおう」)と命名し、その特性を調査した。
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[成果の内容・特徴]
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品種の来歴
1983年に「玉林」に「はつあき」を交雑して得た実生の中から選抜、育成し1991年に
品種登録出願。
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品種の特性
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[成果の活用面・留意点]
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花芽の着生は良好、結実も良く、豊産性であるため過着果にならないよう注意する。
(4〜5頂芽に1果)
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黄色品種であることから、早穫りにならないよう地色が上り十分熟してから収穫する。
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花粉の交配親和性は「ふじ」、「玉林」、「スターキングデリシャス」、「紅玉」、
「さんさ」等主要品種は良いが、「つがる」や「はつあき」は劣るので授粉樹としては
利用できない。
[その他]
研究課題名:岩手オリジナル園芸品種開発
予算区分 :県単
研究期間 :平成4年度(昭和57年〜平成10年)
研究担当者:藤根勝栄、久米正明、小原繁、佐々木真人
発表論文等:無し