研究所トップ研究成果情報平成12年度

赤肉系ネットメロンの抑制地這い栽培法


[要約]
ネット系メロンの抑制地這い栽培に適する赤肉系品種は「夏のクインシー」である。子づる2本仕立ての片側誘引とし、1つる1果どりとする。栽植様式はうね幅180p、株間60p(92.5株/a)とする。播種期は7月上旬から中旬までとする。
山形県立砂丘地農業試験場・野菜花き畑作研究
[連絡先] 0234-91-1250
 [部会名] 野菜・花き
[専門]     栽培
 [対象]    果菜類
 [分類]    普及

[背景・ねらい]
ネット系メロンの抑制地這い栽培において、果実外観、品質が優れる赤肉系品種を選定し、品質がより向上する仕立て方法、着果数、栽植様式、播種期を明らかにする。

[成果の内容・特徴]
  1. ネット系メロンの抑制地這い栽培に適する赤肉系品種は「夏のクインシー」(横浜植木)で、外観、果実品質が良好である(表1)。  
  2. 仕立て方法は、子づる2本仕立てが適する(図1表2)。   
  3. 着果数は、1つる1果どり(株当たり2果)とする(図1)。   
  4. 栽植様式は、うね幅180p、株間60pとする。栽植株数は92.5株/a、着果個数は185個/aとなる(図1)。   
  5. 良品生産のための播種期は、7月上旬から中旬で、収穫は9月下旬から10月上旬である(表2)。
    栽培概要

[成果の活用面・留意点]
     
  1. 栽培期間中、ハウス内は高温となるため、妻窓の設置、ハウスサイドの開放面を広くする等の昇温対策を十分行う。    
  2. ハウスの中央部のうねは水分が不足しやすいため、かん水チューブを通路にも設置し、適度にかん水を行う。    
  3. 着果後、果実肥大期から日中株のしおれが目立つ場合は、遮光率の低い資材で遮光を行う。

[その他]
研究課題名:メロン次期主力品種・新規特産品目の生産技術の開発
予算区分 :県単
研究期間 :平成12年度(平成10〜12年)
研究担当者:山崎紀子
発表論文等:なし