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開発した粘土ひも切断方式造粒装置は、粘土ひも供給装置、種籾供給装置、布ベルト、粘土ひも切断装置、溝板コンベヤ、過酸化カルシウム製剤供給装置、選別装置から構成される(図1)。造粒の基本原理は、種籾付着工程で種籾を隙間なく付着させた粘土ひもを作り(図1-a)、これを一定の長さに切断した後、造粒工程の上・下溝板コンベヤの間で切断・回転させて球状に造粒する(図1-b)。 |
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種籾付着工程では、搬送方向と直角水平方向に振動(4.5Hz、振幅7.5mm)している6本の布ベルトに粘土ひも及び種籾が供給され、粘土ひもは搬送されながら布ベルト上で振動し、種籾が粘土ひも表面に隙間なく付着する(図1、2)。 |
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布ベルト上を搬送された粘土ひもは、粘土ひも切断装置で長さ50cmに切断され、下側溝板コンベヤ上に落下し、10cm間隔で並び造粒工程に進む。造粒工程では、粘土ひもは木製の上・下溝板コンベヤの凸部(間隔9.5mm)で1粒サイズに切断され、周速度差(上81mm/s、下44mm/s)によって、排出方向に回転し球状に造粒される(図1、2)。 |
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粘土吐出量5.6g/s(35mm/s)、布ベルト速度46mm/sの設定で、複粒化種子に含まれる平均種籾数は6.8粒、標準偏差は1.3粒であり、2人作業(安定動作時には1人作業も可能)で時間当たり6万粒弱(30a分相当)の連続造粒が可能である。これ以上の設定では種籾付着工程でのトラブルが発生し能率は低下する(表1)。 |