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畝立て機の耕うん軸に複数の円盤を付け、畝立て機の上部に肥料・農薬ホッパを取り付けた畝立て同時条攪拌施用機(図1)を開発した。本機は、乗用管理機やトラクタ用の作業機である。 |
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肥料や農薬は肥料・農薬ホッパから繰り出され、耕うん軸に取り付けた2枚の円盤の間に施用され、円盤間で回転する爪で攪拌されたあと、成形板で畝立て・成形される。 |
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本機を用いることによって、畝の上部中央の定植する位置の近辺に肥料や農薬を混合施用することができる(図2)。なお、施用する幅は、円盤間の距離を変えることによって、施用する深さは使用する耕うん爪の長さによって変えることができる。 |
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キャベツやハクサイの定植前の畝立て時に、全面全層施用時繰出量の50%量の粒状化成肥料を、畝中央の幅20cm×深さ20cmの範囲に畝内条攪拌施用することによって、全面全層施用時と同等の結球重が得られ、これにより単位圃場面積当たりの施肥量を1/2程度に削減することができる(図3)。 |
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キャベツ定植前の畝立て時に、根こぶ病防除剤「フルスルファミド粉剤」を、全面全層施薬の場合と同濃度になるように、畝中央の幅20cm×深さ20cmの範囲に畝内条攪拌施用することによって、全面全層施薬時と同等の防除効果が得られ、これにより単位圃場面積当たりの薬剤施用量を1/3程度に削減することができる(図4)。 |