アスパラガスの長期どり栽培における2、3年株の立茎開始時期

 アスパラガス長期どり（三季どり）栽培の2年目における立茎までの収穫量は、20〜30kg/aが適当で、この時の収穫期間は7〜10日である。また、3年目における立茎までの収穫量は、80kg/aまで上げることができる。

アスパラガス、長期どり栽培、立茎開始時期、2年株、3年株

 アスパラガスの無加温二重被覆パイプハウスを利用した長期どり栽培では、早春季に収穫量が過多になると、立茎すべき若茎の発生数が不足し、弱勢な若茎を立てざるを得なくなり、欠株も発生する。そのため、夏秋季の収穫量が減少し、1年間通しての収穫量も減少する。そこで、2年株、3年株の安定して多収を得るための立茎開始時期を明らかにする。

１．	アスパラガス長期どり栽培の2年目の立茎までの収穫量は、20〜30kgが適当で40kg/aまで収穫すると夏季の収穫量がやや低下する。（図１）早春期に20〜30kg/aの収穫量を得るには、7〜10日間の収穫期間が必要である。
２．	アスパラガス長期どり栽培の3年目の立茎までの収穫量は、80kg/aまで上げることができる。この時のa当たり総収穫量は、220kg前後である（表1、図2）。

１．	本成果は、福島県会津地方平坦地ほかのアスパラガスの無加温パイプハウスを利用した長期どり栽培において、2年株、3年株の安定生産のための管理指標となる。
２．	品種はウェルカムで、立茎の仕方は順次立茎、1株当たり6本立てる。
３．	灌水は、点滴かん水チューブにより1日おきに畦上かん水をする。