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黄八重咲のトルコギキョウ新品種候補「秋試交3号」の育成と特性


[要約]

 フリンジ八重咲き晩生のトルコギキョウ「秋試交3号」を育成した。花色は黄、花径は中大輪で、草丈は季咲きで約75cmである。

[キーワード]

トルコギキョウ、育種、新品種、八重咲、黄、フリンジ

[担当]秋田農試・野菜・花き部・園芸育種担当、花き担当
[連絡先]電話 018-881-3317、電子メール m-mato@agri-ex.pref.akita.jp
[区分]東北農業・野菜花き(花き)
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 秋田県のトルコギキョウの生産は年々伸びており、キク、ユリに次ぐ3番目の切り花品目となっている。しかし、他県との競合などにより価格が低迷している。そこで、現地からの要望の強い晩生のフリンジ八重咲オリジナル品種の育成を図る。
[成果の内容・特徴]
1. 母本が黄一重咲の固定系、父本が黄八重咲の固定系で、これらを組み合わせたF1である。
2. 花色は黄でエクローサイエローより濃い。花形はフリンジ状の八重咲で中大輪、花蕾数は約16個、花柄の長さは短めでボリューム感がある(図1,表1)。
3. 季咲き栽培における草丈は約75cm、草姿は段咲きである(表2)。
4. 開花の早晩は晩生種である(表2)。
5. 現地試験の結果、花色が濃く優れることと花蕾数、分枝数など市販品種並みのボリューム感があることから高い市場評価が得られている(表3)。
[成果の活用面・留意点]
1. 根は若干弱いため、適期収穫に努める。収穫が遅れると花柄が曲がる恐れがある。
2. 2003年度の登録申請、2004年度の県内普及配布を予定している。
[具体的データ]

[その他]
研究課題名:ブランド花き・地域特産花き等の新品種育成
予算区分:県単
研究期間:1996〜2003年度
研究担当者:間藤正美、檜森靖則、佐藤孝夫、柴田浩、浅利幸男