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ブプレウラムの秋出し栽培における電照開始時期


[要約]

 ブプレウラムの秋出し栽培における良品生産のためには、晩生系品種を用い、7月中旬播種で、9月上中旬に電照を開始する。

[キーワード]

ブプレウラム、秋出し栽培、電照

[担当]秋田農試・野菜・花き部・花き担当
[連絡先]電話 018-881-3318、電子メール h-shibata@agri-ex.pref.akita.jp
[区分]東北農業・野菜花き(花き)
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 ブプレウラムはフラワーアレンジメントや花束の添え花として、周年需要のある品目である。しかし秋出し栽培は、高温期を経過するため短茎開花となり、さらに生育後期は低温・短日で開花遅延するため、秋冬期の高品質、安定生産ができない。暖地促成栽培では短日期の電照栽培が品質向上と開花促進効果があるとしていることから、本県での秋出し栽培における電照開始時期を明らかにする。
[成果の内容・特徴]
1. 夏場の高温期を経過する7月中旬播種の秋出し作型には、切花長が確保しやすい晩生系品種が適する(表1)。
2. この作型では、電照開始時期が早いほど、節間伸長が旺盛となり、切花長が長く品質が向上する(表2)。
3. 電照を行うことで、茎径、開帳幅が大きすぎず、バランスの良い草姿となる(表2、図1)。
4. 8月中旬定植では、定植15日後及び定植30日後からの電照開始で、切花長90p以上の良品が90%以上得られるため、9月上・中旬からの電照開始が実用的である(表2)。
[成果の活用面・留意点]
1. 本県での晩生品種・無加温秋出しの播種晩限7月10日から20日の作型に適用する
2. 育苗は、播種から発芽まで15℃暗黒、発芽から定植(本葉2枚時)まで昼20℃、夜15℃の冷房管理を前提とする。
[具体的データ]

[その他]
研究課題名:花きの高品質・高能率安定栽培技術の開発
予算区分:県単
研究期間:2002〜2003年度
研究担当者:諏佐斗志恵、柴田浩