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ハイブリッドカラー安定生産のための土壌水分管理


[要約]

 ハイブリッドカラーの夏秋出し栽培において土壌水分をpF2.0〜2.2程度に管理すると軟腐病による球根腐敗の発生が少なくなる。

[キーワード]

ハイブリッドカラー、夏秋出し栽培、土壌水分、球根腐敗

[担当]福島農試・いわき支場
[連絡先]電話 0246-34-2348、電子メール nousi.iwaki@pref.fukushima.jp
[区分]東北農業・野菜花き(花き)
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 ハイブリッドカラーの夏秋出し栽培においては生育中に軟腐病による球根腐敗が発生し、切り花終了後に再利用するための球根が確保しにくいことなどが問題となる。これまでに、栽培中の地温を25℃以下に抑えることにより、切り花や球根の生育が優れることなどを明らかにした。そこで、それに加えて栽培中の土壌水分を抑えることが生育にどのような影響を及ぼすかを明らかにする。
[成果の内容・特徴]
1. 栽培中の土壌水分をpF2.0〜2.2程度に管理することによって、軟腐病の発生しやすい品種でも球根腐敗を抑制することが可能である(図1、図2、図3)。
2. 栽培中の土壌水分をpF2.0〜2.2程度に管理することにより、切り花時期はやや遅くなるものの切り花長、切り花重および切り花本数への影響はない(表1)。
[成果の活用面・留意点]
1. 地温を25℃以下に保つことが必要である。
2. 隔離ベットを用いた栽培条件下での結果による。
[具体的データ]

[その他]
研究課題名:カラー高品質・安定生産技術の確立
予算区分:県単
研究期間:2003年度
研究担当者:諏訪理惠子、矢吹隆夫