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切花ダリアの抑制栽培における定植時期と収量
[要約]
ダリア品種の「黒蝶」及び「熱唱」は、ハウス抑制栽培では6月下旬から7月上旬に定植すると、9月中下旬から収穫が始まる。また、最低温度15℃では12 月下旬までに収穫できる商品収量は、「黒蝶」が株当たり約18 本、「熱唱」が約13 本である。
[キーワード]
ダリア、抑制栽培、定植時期、加温・電照方法、品種
[担当]
山形置賜産研・野菜花き研究
[代表連絡先]
電話0238-47-2115
[区分]
東北農業・野菜花き(花き)
[分類]
技術・参考
[背景・ねらい]
消費動向に対応した切花ダリアの産地化に向け、露地栽培主体の産地からハウス栽培を加えて継続出荷できるための技術的な課題を解決する。
そのため、置賜地域の主要な中大輪系ダリアについて、抑制栽培における最適な定植時期と収量について検討する。
[成果の内容・特徴]
- ハウス抑制栽培では、6月下旬から7月上旬に定植すると良い(表1)。
- 最低温度15℃に加温した場合(12 月は5℃)、12 月下旬までの株当たり商品収量は、7月上旬定植では「黒蝶」は約18 本、「熱唱」は約13 本である(表1)。また、アール当たり商品収量は、2条千鳥植えでは、「黒蝶」は約3800 本、「熱唱」は約2700 本である(図1)。
- ハウス抑制栽培では、電照無しでは休眠に入るため、電照による明期延長が必要である(図2)。
- 抑制栽培の作型は図3のとおりである。
[成果の活用面・留意点]
- 明期延長は4時30 分〜18 時30 分、14 時間日長となるように白熱電球(60w)で電照(株上20cm で16〜60Lux 程度)する。
- 電照は、露心防止効果もある(データ略)。
[具体的データ]





[その他]
- 研究課題名
- 消費動向に対応した切花ダリア栽培技術確立
- 予算区分
- 県単
- 研究期間
- 2005〜2007 年度
- 研究担当者
- 鈴木勝治、遠藤幸子