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ブドウ白色大粒品種「シャインマスカット」は短梢せん定に適する

[要約]

ブドウ品種「シャインマスカット」は第1、2 節位の発芽率、花穂着生率が高いため短梢せん定に適している。また、長梢せん定に比べ、収量が確保でき、果実品質は同等である。

[キーワード]

ブドウ、シャインマスカット、短梢せん定

[担当]

岩手県農業研究センター・果樹研究室

[代表連絡先]

電話0197-68-4419

[区分]

東北農業・果樹

[分類]

普及成果情報

[背景・ねらい]

岩手県のブドウ栽培は「キャンベルアーリー」の短梢棚の簡易被覆栽培が大半を占めているが、「キャンベルアーリー」は消費者との嗜好とのずれが生じていることに加え、老齢樹が増加しているため、改植を進める必要がある。しかし、品種によっては短梢せん定で花穂着生率や果実品質の低下が認められる場合があるため、生産拡大が期待される「シャインマスカット」について、短梢せん定の適応性を検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. 本品種の短梢せん定における第1、2節位の発芽率、花穂着生率は長梢せん定と同等であり、短梢せん定に適する(表1)。
  2. 果実品質は、長梢せん定と同等である(表2)。
  3. 短梢せん定の単位面積当たりの収量は長梢せん定に比較して高い(表2)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 普及対象
    ブドウ生産者
  2. 普及予定地域・普及予定面積・普及台数等
    岩手県内のブドウ栽培可能地域10ha

[具体的データ]

(岩手県農業研究センター)

[その他]

研究課題名
ぶどうおよび西洋なし等特産果樹品種の選抜と省力栽培技術の確立
予算区分
県単
研究期間
2012 年度
研究担当者
田口礼人、小原繁