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多収、大莢、良食味で白毛の中晩生エダマメ新品種「あきたほのか」

[要約]

「あきたほのか」は、不定胚由来の培養変異系統後代を選抜して育成した品種である。9月中旬に収穫できる大莢、白毛の中晩生新品種で、県内主要品種の「錦秋」に比べ、収量が多く、香りがあり、食味が良い。

[キーワード]

エダマメ、培養変異、多収、大莢、良食味、あきたほのか

[担当]

秋田農試・野菜・花き部・園芸育種・種苗担当

[代表連絡先]

電話018-881-3330

[区分]

東北農業・野菜花き(野菜)

[分類]

普及成果情報

[背景・ねらい]

秋田県は、「あきた香り五葉」(中晩生、淡褐毛)、「あきたさやか」(中生、白毛)、「秋農試40号」(晩生、白毛)の3品種を育成しており、オリジナルで特色のある品種による差別化と、市販品種との組み合わせによる白毛の長期継続出荷が可能となった。

次の要望として生産者、指導機関からは、市販品種「錦秋」(中晩生、白毛)に置き換わる品種があがっている。そこで、白毛で中晩生の品種育成を図る。

[成果の内容・特徴]

  1. 「あきたほのか」は1999年に「秘伝」(佐藤政行種苗)の開花約3週間目の子葉片を2,4-D40mg/l添加のMS培地へ置床・誘導した不定胚から再分化して得られた株を養成、採種した後、早晩性、収量性、莢の大ききと食味を指標に、選抜・育成した品種である(図1)。
  2. 6月15日播種時の開花期は7月30日、収穫期は9月16日で、「錦秋」(武蔵野種苗園)の7日後に収穫できる。主茎長、主茎節数、分枝数は「錦秋」と「秘伝」の中間で、種皮色は緑、花色は白、小葉数は3枚、莢の大きさは大莢の「錦秋」と同程度である(表1図2)。
  3. 多収の「錦秋」に比べ、可販莢収量はさらに多く、莢粒数別割合はほぼ同じである。毛じは白色で、香りがあり、食味は良い(表2)。
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[成果の活用面・留意点]

  1. 普及対象:秋田県内のエダマメ生産者。
  2. 普及予定地域・普及予定面積・普及台数等:
    普及予定地域は県内全域。種子の供給は秋田県内に限定しており、2014年は9haに作付けされている。今後、県内主要品種と同程度の50haに普及見込み。
  3. その他:
    1. 2012年、市場性を確認するために、首都圏市場での市場性調査を実施した。「あきたほのか」の莢外観と食味調査の結果、市場性が高いと評価された。
    2. 2014年、全農、各JA、県で構成された「えだまめ販売戦略会議」で市場性調査を実施した結果、香り、食味の評価が良かった。

[具体的データ]

(秋田県農業試験場)

[その他]

研究課題名
秋田ブランド野菜の産地拡大・強化を目指したオリジナル品種の育成
予算区分
県単
研究期間
1999〜2012年度
研究担当者
佐藤友博、佐野広伸、椿信一
発表論文等
品種登録出願中(第27755号)