大豆・ソバ用コンバインによる小豆収穫
- [要約]
- ソバ用コンケーブを装着した大豆・ソバ用コンバインにより、小豆を一斉収穫すると、穀粒損失10%程度の収穫精度で作業が可能である。
鳥取県農業試験場・経営技術研究室
[連絡先]0857-53-0721
[部会名]作物生産(機械・施設)
[専 門]機械
[対 象]豆類
[分 類]指導
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[背景・ねらい]
- 従来の収穫体系では産地の維持は困難である。一方、大豆・ソバ用コンバイン導入が転作事業等で進んでいる。そこで、これらが小豆でも実用性があるのかを検討した。
[成果の内容・特徴]
- 大豆・ソバ用コンバイン(Y社CS21D)にソバ用のコンケーブを装着するだけで排塵口飛散粒は2%未満となり、十分に小豆の収穫が可能である(表2)。
- 穀粒損失は主に頭部損失であり、無培土平高畝の3条で頭部損失は少なくなる(表2)。
- 穀粒口への土混入等は2%程度で、汚粒等の問題は特にみられない(表3)。
[成果の活用面・留意点]
- 倒伏がひどい小豆は、刈り残しが多くなるが、手で引き起こすことで刈り取りはしやすくなる。無培土平高畝の場合は、畝中央に向けて引き起こす。
- 雑草が多い場合は手取り除草を行い、汚粒を防ぐことが望ましい。
- 収穫した小豆は、しわ粒や裂皮粒を防ぐため無加温通風乾燥とする。
- 表1 表2 表3 表4 [具体的データ]
[その他]
研究課題名:中山間地域における野菜等の多品目少量生産流通技術
予算区分 :地域基幹
研究期間 :平成12年度(平成9〜13年)
研究担当者:三谷誠次郎、三浦修平、伊藤邦夫
発表論文等:なし
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