[成果情報名]

トマト青枯病抵抗性台木「Bバリア」への高接ぎによる発病抑制効果の向上

[要約]  青枯病抵抗性台木「Bバリア」を利用し、第2葉節位以上で接木することで、慣行の接木に比べて 青枯病の発病抑制効果が向上する。
[キーワード] トマト青枯病、台木、接木、高接ぎ、Bバリア
[担当] 山口農試・病害虫部・病害管理グループ
[連絡先] 電話083-927-0211、電子メール a17201@pref.yamaguchi.lg.jp
[区分] 近畿中国四国農業・生産環境(病害虫)
[分類] 技術・参考

[背景・ねらい]
 近年、施設での夏秋トマト栽培では、青枯病が多発生し、大きな問題となっている。青枯病の 防除技術として、主に抵抗性台木が利用されているが、その防除効果は十分ではない。そこで、 抵抗性台木利用による防除効果を向上させることを目的に、高接ぎによる発病抑制効果について検討する。
[成果の内容・特徴]
  1. 青枯病抵抗性品種「Bバリア」(トマト、タキイ種苗)を台木にし、第2葉節位以上で高接ぎを 行った場合、青枯病の発病抑制効果の向上が認められる(表1)。
  2. 「Bバリア」への第2葉節位以上の高接ぎによる青枯病の防除効果は、土壌中の青枯病菌密度が 約105cfu/乾土gの多発条件下でも認められる(表2)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 接木は、接木用チューブを用い、挿し接ぎにより行った。
  2. 育苗・接木方法や接木後の栽培管理、定植後の収量性等については、今後検討する必要がある。
  3. その他の台木品種での効果は不明である。

[具体的データ]

[その他]
研究課題名 施設トマトの立枯性病害の環境保全型制御技術の確立
予算区分 国庫
研究期間 2002〜2005年度
研究担当者 鍛治原寛、大井安夫、西見勝臣、刀祢茂弘

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