[成果情報名]

リモニウムの12月出荷作型における苗冷蔵ポリポットの小サイズ化

[要約]  リモニウムの苗冷蔵12月出荷作型において、7.5cmポリポットを使用しても冷蔵処理の効果が得られる。
[キーワード] リモニウム、12月出荷作型、苗冷蔵、開花調節
香川農試・花き担当
[連絡先] 電話087-889-1121、電子メールvf7529@pref.kagawa.lg.jp
[区分] 近畿中国四国農業・花き
[分類] 技術・参考

[背景・ねらい]
 12月出荷作型では、通常、直径12cmのポリポットを用いて苗冷蔵を行っているが、12cmポリポットでは 1回の冷蔵で処理可能なポット数が少ないためにコスト高になり、1作当たりの作付け面積が限られる。
 そこで、苗購入時の7.5cmポリポットをそのまま使用、もしくは、セル苗を7.5cmポリポットに鉢上げして、 冷蔵庫の効率的な利用を図るため、小サイズポットでの冷蔵効果を明らかにする。
[成果の内容・特徴]
  1. 供試品種において、従来の冷蔵処理方法で、7.5cmポリポットを使用しても枯死株はなく、抽台率は 100%となる(表1)。
  2. ポリポットの大きさの違いによる平均抽台日は、品種によって異なるが、冷蔵時のポットサイズを 12cmから7.5cmとすることで、「京錦」では1週間程度遅れ、「イチゴポンポン」では16日早まる (表1)。
[成果の活用面・留意点]
  1. 供試品種以外の品種については、苗冷蔵の効果及びポットサイズの影響が不明であるため、 技術導入前に適性を調査する必要がある。
  2. 定植後の高温遭遇は、冷蔵処理の効果を消失させる可能性があるため、平均気温が25℃以下になって 定植する。
  3. 冷蔵処理中は、冷蔵庫内温度を5℃に保ち、電照は、白色蛍光灯を用いて16時間日長とし、苗との 距離は15cm程度とする。

[具体的データ]

[その他]
研究課題名 リモニウムの栽培技術に関する試験
予算区分 県単
研究期間 2002〜2006年
研究担当者 山本和人、瀬尾龍右

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