[成果情報名]

ゼフィラ・エレガンス球根の温度処理による休眠打破技術

[要約]

ゼフィラ・エレガンスの大球で球径20〜24mmの休眠打破には、球根堀上げ後、自然乾燥した球根を定植前に150日間25℃で恒温乾燥貯蔵すれば、出芽率が87%となり、採花率の向上と高品質な切り花が生産できる。

[キーワード]

ゼフィラ・エレガンス、切り下球根、休眠打破、温度処理

[担当]

愛媛農林研・花き研究指導室

[連絡先]

電話 089-964-5867

[区分] 近畿中国四国農業・花き
[分類] 技術・普及

[背景・ねらい]

ゼフィラ・エレガンス(Zephyra elegans D.Don)の切り花栽培では、切り下球根を再利用しているが、栽培毎に球根は大きくなり20mm以上の大球になると堀上げ後、日陰で自然乾燥し室温で貯蔵した場合には、定植後も休眠が打破されず、出芽しない球根が多くなることが営利栽培上問題となる。
そこで、出芽率の悪い大球に対する休眠打破の処理温度と処理期間を検討し、採花率の向上を図る。

[成果の内容・特徴]

1.球根堀り上げ後、定植まで日陰で自然乾燥させた球径12〜20mmの球根の出芽率は80%以上となり、そのほとんどが開花する。球径20mm以上では、出芽率は30%以下と低く70%以上の球根が休眠状態となる(表1)。

2.球根堀上げ後、日陰で自然乾燥した球径20〜24mmの球根を15℃、20℃で恒温乾燥貯蔵した場合、処理期間に関係なく定植後の出芽率は20%以下で開花もほとんどなく、休眠打破の効果は認められない(表2)。

3.球径20〜24mmの大球の休眠打破には、日陰で自然乾燥した球根を25℃で恒温乾燥貯蔵することが有効で、処理期間が長くなるほど効果は高くなり、150日間の処理を行えば出芽率は87%となる(表2)。

4.定植前に150日間25℃で恒温乾燥貯蔵し、休眠打破を行った球根を11月上旬に定植すれば、2月下旬に開花する。球根堀上げ後、定植まで日陰で自然乾燥し屋内貯蔵した球根に比べ切り花が長くなり、茎径も太く、節数も多くなる(表2)。

 

[成果の活用面・留意点]

1.25℃の恒温乾燥貯蔵を行う場合は、恒温器等を利用する必要がある。

[具体的データ]

 

 

[その他]
研究課題名 : 実生球根による小球根花きの栽培技術の確立
予算区分 : 県単
研究期間 : 2005〜2007年度  
研究担当者 : 重川 裕

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