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  革新工学センター/農作業現場改善チェックリスト【C6】

【C6】安全に機械作業ができるように圃場の傾斜を緩くしたり、不整形区画を整備します。


《なぜ》

1)傾斜地作業では危険な上に、緊張し疲れます。(ブレーキを踏んでもなかなか止まらない、横滑りする、重い作業機を装着した状態では、コントロールが難しい。)

2)長方形の圃場に比べ、不整形区画では、旋回に時間がかかり、作業効率が悪くなります。

3)人件費や機械の維持費が高いことを考慮すると、生産物の価格ばかりをみるのではなく、作業の効率化によるコストを抑え、収益を上げることも重要です。

4)作業に有利な形の休耕地を借用することも有効です。

《どのように》

1)農閑期に均平機で傾斜のきつい部分を緩くします。

2)傾斜のきつい部分は耕作しないようにします。

3)万が一に備えて、安全フレームまたは、キャビン付きの機械で作業します。

4)機械の回行に手間取る不整形部分を枕地とし、長方形状に耕作します。

5)作業に有利な形や自宅の近くの休耕地を借用して作業の効率化をはかることを検討します。

《追加のヒント》

1)機械で作業する場合は、機械の重心にも配慮します。例えば、

・作業機はできる限り下げる。
・車輪が浮かないように、重りを取り付ける。
・分担荷重が大きい側をなるべく傾斜の山側にする。

2)傾斜地に入る前に1段シフトダウンして、エンジンブレーキを併用します。

3)傾斜地で旋回する場合は、遠心力を少なくするよう、速度を落として行います。

4)路面の凸凹でも機械は転倒する危険性がありますので、注意します。

5)高い畦畔の乗り越えには、アユミ板を使用します。

6)荷物をしっかり固定します。なお、農用運搬車の転倒事故の多くの間接原因は過積載で、大変危険です。

7)圃場間の移動が少なくなるよう、地域で換地を相談します。

《キーワード》

 作業効率化、不整形圃場見直し、傾斜地緩和、転倒防止


【C6】


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