農林水産省農業環境技術研究所の元職員である真木太一(まきたいち)氏(現九州大学教授)が、平成17年春の褒章(ほうしょう)で紫綬褒章(しじゅほうしょう)を受章した。伝達式は5月27日に行われた。紫綬褒章は、学術、芸術、技術開発などに大きな功績のあった人を表彰するために国が授与するものである。
真木太一氏は、研究所が発足した昭和58年12月から60年3月まで、農林水産省農業環境技術研究所に勤務し、環境資源部 気象管理科(気象特性研究室)において「防風施設に関する基礎的研究」、「耕草地における防風施設の気象的効果の解明」などの研究課題を担当した。さらに、平成7年11月から11年3月まで、同研究所の環境資源部 気象管理科長として農業気象研究の推進・指導にあたった。
氏は、平成11年4月からは愛媛大学農学部教授として、さらに平成13年4月からは九州大学大学院農学研究院教授として教育と研究に従事している。また、現在、日本農業気象学会会長、日本農業工学会副会長、日本沙漠学会副会長などを務めている。
なお、氏の著書のうち、「大気環境学: 地球の気象環境と生物環境」(2000) と 「緑の沙漠を夢みて Greening of Deserts」(2004) を 情報:農業と環境 の「本の紹介」で取り上げているので、参照いただきたい。