情報:農業と環境 No.70 (2006.2)
独立行政法人農業環境技術研究所
平成18年度農業環境技術研究所依頼研究員の受入れ
農業環境技術研究所は、平成18年度の依頼研究員の受入れに関する情報を研究所のWebサイト内 ( http://www.naro.affrc.go.jp/archive/niaes/sinfo/rinfo/iraiken/060131.html ) で公開しました。
農業環境技術研究所の依頼研究員制度は、国、都道府県、大学等、その他農林水産業にかかわる試験研究を行う法人からの依頼によって当研究所に研究員を受け入れる制度です。研究員が農業環境技術研究所で行う研究は、農業環境技術研究所の有する専門技術や施設・機器を必要とするもので、研究所の研究内容と密接な関係があることが条件となります。17年度はこの制度によって10名の方を農業環境技術研究所に受け入れています。
平成18年度に依頼研究員の受け入れが可能な研究内容は以下の通りです。受入れ可能時期、期間、問合せ先などの情報は、上記のWebページをご覧ください。
- メッシュ気象値を用いた気象影響評価手法に関する研究
- 群落気象モデルを用いた水田と畑地の水温・地温ならびに結露の評価手法
- イネの穂温と穂周辺の群落微気象観測手法
- 簡易気象モニタリングシステムの組み立てと利用方法
- 植物情報の非破壊・遠隔計測手法および農業生態系情報の広域計測・評価手法
- 農業環境データの統計的系統推定法・形態測定法の研究
- 日本の国レベルにおける窒素養分の収支に関する研究
- 流域への窒素負荷量推定と水質への影響予測モデル
- 農業環境における土地利用変遷GISデータベース構築と地理情報解析
- MODISデータを利用した広域農業環境把握に関する研究
- 耕地における温室効果ガスの発生と吸収に関する研究
- 気候シナリオを取り扱った温暖化影響評価手法
- フィールドにおけるCO2フラックスと微気象の測定
- 水田除草剤施用が植物の多様性に及ぼす影響
- 休耕田・畦畔等の植生調査と調査結果の解析
- 他感物質等天然生理活性物質の分析・同定
- アレロパシー活性を持つ植物の探索と利用
- 昆虫個体群の動態解析
- 昆虫フェロモンの分析
- DGGE法による微生物多様性評価
- 土壌微生物の生態、相互関係解析
- 蛍光 in situ hibridization(FISH)による細菌の特異検出
- 環境微生物の多様性および機能の解析
- 土壌線虫の分類・同定、多様性および生態に関する研究
- 水生昆虫(トビケラ属)・藻類の薬剤(農薬)感受性の検定
- 作物病害抵抗性の誘導と機構解明、利用技術の開発
- いもち病菌、うどんこ病菌ほかの薬剤耐性菌の遺伝子診断
- 土壌DNAの利用法の開発
- 難分解性化合物分解細菌の遺伝子解析
- 土壌微生物による環境汚染物質の浄化に関する研究
- 難分解性化合物分解細菌の迅速集積・単離法に関する研究
- 安定同位体トレーサーを用いた土壌・植物系におけるカドミウムの動態解明
- 作物によるヒ素の吸収と土壌中の動態解明
- 微量元素の安定同位体比測定による農作物の産地判別
- 土壌におけるカドミウム等重金属の形態分析
- 作物による重金属(カドミウム)の吸収及び吸収抑制機構の解明
- 農耕地における重金属(カドミウム)のファイトレメディエーション技術の開発
- 土壌中の環境負荷物質の移動
- 栄養塩類の地表面収支データベースを利用した負荷量算定
- 農耕地および流域における懸濁物質のモニタリングとSi・鉄の動態解明
- 農耕地および流域における栄養塩類動態モデルの開発
- アンモニア性窒素の大気沈着および発生に関する研究
- ドリン類等土壌残留性農薬の作物・品種間における吸収能力の比較と吸収メカニズムの解明
- ドリン類等土壌残留性農薬の分布実態および消長の解析
- 土壌情報活用のためのGISの利用
- チョウ目、カメムシ目および微小昆虫類の分類・同定法
- 植物常在微生物の分類・同定・フローラ解析
- 農業環境中のPOPs、農薬、重金属等の超微量分析及び簡易分析に関する研究
- 環境試料中のヨウ素またはフッ素の分析
- 環境試料中の放射能測定