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情報:農業と環境 No.114 (2009年10月1日)
独立行政法人農業環境技術研究所

シンポジウム 「土壌微生物相の解明による土壌生物性の解析技術の開発」 が開催された

9月10日午後、農林水産省本省講堂において、シンポジウム 「土壌微生物相の解明による土壌生物性の解析技術の開発」 が開催されました。

高品質な作物生産を行う上で、安定した地力の確保や、連作障害等の病害の克服が重要であり、その実現のためには土壌の物理性、化学性、生物性を適切に把握する必要があります。土壌の物理性と化学性については多数の知見が得られ、土壌診断の項目にも取り入れられていますが、生物性の評価は確立されていません。

このため、農林水産省では、平成18年度から、土壌DNA(土壌から培養過程を経ずに得たDNA)の解析技術を取り入れ、生物性を評価する手法等を開発するプロジェクト研究 「土壌微生物性の解明による土壌生物性の解析技術の開発」 を開始し、土壌生物相の機能と構造や、作物生産性と土壌生物相との関連性の解析を進めています。

このシンポジウムは、4年間のプロジェクト研究の成果を広く理解してもらうため、9月10日に農林水産省本省講堂(7階)で開催しました。行政、独立行政法人、大学、民間などから172名の参加がありました。

第1部では、プロジェクト推進リーダー(農業環境技術研究所)ら3名から、全体の概要、世界の情勢報告、農業現場での技術の活用方策に関して報告がなされた後、北海道農業研究センター、長野県野菜花き試験場の担当者から研究事例の報告がなされました。

第2部では、ポスターによるプロジェクト参画者全員の研究成果の報告や解析装置の展示と、本プロジェクトで開発した「土壌DNA解析マニュアル」についての技術相談コーナーが設けられ、それぞれ参加者と熱心な議論がなされました。

このシンポジウムでとくに印象的だったのは、企業等から多数(62名)の参加があったことで、プロジェクトの成果による新産業創出も今後の課題となるように思われました。

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