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情報:農業と環境 No.115 (2009年11月1日)
独立行政法人農業環境技術研究所

国際会議 「東アジアの陸域生態系における炭素窒素循環とその環境影響」 が開催された

9月7日から11日の5日間にわたって、中国科学院南京土壌研究所において、 東アジアの陸域生態系における炭素窒素循環とその環境影響に関する国際会議が開催されました。

この会議は、共通の構造を持つ東アジア地域の陸域生態系における炭素と窒素の循環と、その環境影響に関して、最新の研究成果の情報を交換し、今後の研究方向や共同研究の可能性を探るとともに、東アジアにおける研究ネットワークをさらに発展させることを目的として実施されました。

開催日: 2009年9月7日(月曜日)−11日(金曜日)

開催場所: 中国科学院南京土壌研究所 (中国・南京)

主催: 中国科学院南京土壌研究所

共催: (独)農業環境技術研究所

後援: (独)科学技術振興機構、 中国科学院、 中華人民共和国科学技術部、 中国国家自然科学基金委員会、 国際窒素イニシアティブ

参加者: 約80名
(日本から28名(うち農業環境技術研究所10名)、 インドから2名、 バングラデシュ、マレーシア、タイ、ベトナム、米国、オーストラリア、国際窒素イニシアティブ事務局から各1名、 中国から約40名)

議論の概要

農業活動にともなう炭素窒素循環が、大気と水質に及ぼす影響や、現在と将来のモンスーンアジアにおける炭素窒素循環の変化などに関する6題の基調講演と、「炭素窒素循環」、「温室効果ガス」、「農業集水域における窒素循環」の3つのセッションが行われました。

温室効果ガスのセッションは、2006年3月および2006年12月に農環研がつくば市で開催した国際ワークショップ、国際シンポジウムの活動を引き継ぐものです。また、農業集水域のセッションは、JST戦略的国際科学技術協力推進事業「日本と中国の農業生態系流域における窒素循環およびその水質に及ぼす影響に関する比較研究」の第3回ワークショップとして実施されました。

会議を通しての討論の結果、これまでの日中の研究協力を継続し、モンスーンアジア全域の研究ネットワークの強化に結びつけること、2010年にインドで開催される第5回国際窒素会議においてモンスーンアジア研究のセッションを企画することなどが合意されました。会議の概要は10月につくばで開催された MARCOシンポジウム2009 で報告されました。

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