サイエンスキャンプは、日本国内の高等学校・中等教育学校(後期課程)・高等専門学校(1〜3学年)などに在籍する生徒を対象とする「科学技術体験合宿プログラム」です。独立行政法人科学技術振興機構が主催し、全国の研究機関や大学が受入機関となって行われています。
農業環境技術研究所は、2010年のサマー・サイエンスキャンプを、7月28日(水曜日)から30日(金曜日)までの3日間にわたって実施します。今回は「外来植物を探してみよう」をテーマとして、研究者がどのようにして農業環境の研究に取り組んでいるかを体験してもらいます。
農環研でのキャンプの日程、交通案内、関連資料など、詳細については、サマー・サイエンスキャンプ2010参加者募集のお知らせ をご覧ください。
プログラムの概要
1日めは、外来種に関する講義を受け、外来生物法の施行など外来種をめぐる社会的な動向を知ってもらいます。その後、「仮説検証」という自然科学の基本的な方法論を学びます。続いて、「外来植物はどんな場所に多いか」という問題について仮説をたて、どのような調査をすれば仮説を検証できるかを検討します。
2日めは、野外に出て植生調査を行います。調査方法は仮説にも依存しますが、最低でも一定面積に出現する植物種を記録します。次に、出現種が外来種であるかどうかを図鑑などで調べ、全種数に占める外来種数の割合を計算します。この割合が、提案された仮説を支持するかどうかで、検証を行います。
最終日には、得られたデータを図表にまとめ、研究者の前でプレゼンテーションをしていただきます。
応募方法
サマー・サイエンスキャンプ2010への参加を希望される方は、サイエンスキャンプ事務局(財団法人 日本科学技術振興財団)のサイト にある募集要項の内容をよく確認し、応募締め切り日(6月15日)までにサイエンスキャンプ事務局に申し込んでください。