農業環境技術研究所の星野(高田)裕子 生物生態機能研究領域主任研究員が、「土壌からのDNA/RNA直接抽出による土壌微生物群集の解析」 で、財団法人農学会 の 平成23年度(第10回)日本農学進歩賞 を受賞することが決まりました。
この賞は、「人類と多様な生態系が永続的に共生するための基盤である農林水産業およびその関連産業の発展に資するために、農学の進歩に顕著な貢献をした者を顕彰する」 ものです。生命科学、環境科学、生物生産科学、食品科学、国際貢献その他を含む広義の農学分野の、40歳未満の若手研究者を対象としています。
平成23年11月21日(月曜日)午後1時から、東京大学農学部 弥生講堂において、授賞式と受賞講演が行われます。
受賞課題名と研究内容は次のとおりです。
土壌からの DNA/RNA 直接抽出による土壌微生物群集の解析
星野(高田)裕子
(農業環境技術研究所)
研究内容
これまで困難だった火山灰土からの DNA および RNA 抽出を可能にするなど、培養困難な微生物を含む土壌中の微生物群集構造を解析する手法を確立した。本手法により土壌消毒が微生物群集構造に及ぼす影響について明らかにし、この手法が土壌微生物群集の評価と診断に応用できることを示した。これらの成果は土壌微生物相解析の標準法に採用され、農耕地土壌の解析に広く利用されている。