2011年11月30日(水曜日)から12月2日(金曜日)までの3日間、幕張メッセ (千葉市美浜区) において、アグリビジネス創出フェア2011 が開催されました。このフェアは、農林水産・食品産業分野の最新の技術シーズや研究成果の実用化を支援し、研究者・技術者の新たな交流や連携の促進、来場者の研究ニーズとのマッチング創出を図ること目的として、農林水産省が開催する技術交流展示会です。
本年度のフェアには全国の大学、企業、都道府県の試験研究機関、独立行政法人など179機関が参加しました。また、本年度の特色として、3月11日に発生した東日本大震災からの復旧・復興に向けた、農林水産・食品産業分野の技術に関する展示が目を引きました。
農業環境技術研究所は、このフェアの後援団体の一つとして、ブース展示を行いました。今回は 生分解性プラスチックを分解する酵素 に関する研究成果など、農業現場への普及と産業界への円滑移転に力を入れている最近の研究成果を中心に出展し、研究所の研究者だけでなく研究所外の共同研究者の協力も得て、実演・説明を行いました。
本年度のフェア参加者数は、3日間の合計で、26,384人と昨年とほぼ同数でしたが、当所ブースへの訪問者数は昨年より約20%増加しました。これは、当研究所の研究成果が農業現場へ普及され、産業界へ移転されることへの期待が大きくなっていることを示していると考えられます。
写真1 農業環境技術研究所ブース
写真2 農産物カドミウムの低減(生産工程プロジェクト成果)
写真3 生分解性プラスチックの酵素分解を実演
写真4 ガス自動採取装置(共同開発機器)の実演
写真5 簡易微粉砕器(共同開発機器)の実演
写真6 フェア会場のようす