第7回公開セミナー
日時:平成19年8月4日(土) 10:15〜17:00
場所:北海道大学理学部 7号館 310講義室
講演タイトル | 北海道のタンポポと外来種タンポポ |
講演者 | 保谷彰彦(農業環境技術研究所) |
ロシアタンポポとかコウリンタンポポと地元の人が呼んでいる赤いタンポポがあるのですが、あれはこのタンポポのグループとは全然違うグループなのですか。
違います。
交雑などは起こらないのですか。
コウリンタンポポについては分からないのですが、例えばヒメジョオンとかハルジオンの仲間だと、同じようなことが起こることを示唆する報告も幾つかありますので、キク科ですと似たようなことはあるかもしれないですが、実際にコウリンタンポポでの報告を私は聞いたことがありません。
北海道では、まだエゾタンポポとセイヨウタンポポの交雑は見ていないのですか。
私たちのグループでは、まだそこまで研究はしていないのですが、そういったことを示唆する学会発表は一部、別の研究グループで行われているかと思います。
現実には出ています、藻岩山でも出ていますが、まだ発表していません。
現実に出ているのですね。
北海道でセイヨウタンポポの外来タイプ、アカミタンポポになるかセイヨウタンポポになるかは分かりませんが、それと在来のエゾタンポポとの交雑タイプは見ています。かなりあちこちに出ています。
その場合のマーカーは、やはり遺伝マーカーを使って行われているのですか?
いや、全然。自然での観察レベルから、混ざっているなという印象です。要するに偶然見てしまったので、中間タイプが出ているなという感じだけです。