Q&A

講演タイトル 非意図的に輸入穀物や飼料に混入してくる外来雑草の問題
講演者 小沼明弘(農業環境技術研究所)

Q1.

輸入穀物に含まれる外来雑草種子が0.2-0.4%というお話がありましたが、0.4%というのは簡単に言えば、種子の大小は問わずして、1000粒の種があったら、そこに4粒という意味ですか。

A1.

0.4%というのは、夾雑物の重さなのです。ですから、必ずしも種子というわけではないのですが、例えばコムギが10kgあったら、重量パーセント、重量に対する割合で0.4%、すなわち40gあるという意味です。

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Q2.

種子以外のものも入っているということでしょうか。

A2.

はい。夾雑物が実際に入っていますが、このクリーニングプロセスがかなり進歩していまして、かなりきれいに取り除かれてはいます。それでも一度に入ってくる量がコムギの場合ですと550万トンですし、穀物全体で言えば二千数百万トンを日本は今、1年間に輸入しています。それの0.何%という割合ですから、実は割合としては少ないのですが、量としてはかなりのものです。実際にコムギの夾雑物の量は、我々の調査した段階では0.22ぐらいでした。

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Q3.

今の話でコムギというのは、食べている、食料として使っているコムギという考えでしょうか。

A3.

例えば、畑では食料用と飼料用という区別はありません。コムギの水分含有量やタンパクの量などの品質で、どっちに回すかという判断がされます。食料用と飼料用は基準が違うのですが、それはどっちにしろ、何もしなければその基準を超えているので、そこでクリーニングにかける度合いの違いで、混入物の量が若干、飼料の方が多くなっています。

 

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Q4.

北海道における小麦畑の一番の雑草として印象に残っているのはイヌカミツレなのです。ちょうど収穫期に花が咲くこともあるのですが、今時はすさまじいで す。管理の良くない小麦畑は、やたらとイヌカミツレが一緒に生えていて、すさまじいなというのをあちこちで見掛けます。管理がいいと、あまり出ていませ ん。

A4.

カミツレモドキは実際に検出されています。イヌカミツレがあったかどうかは記憶にないのですが、あったとしても非常にわずかな割合であっただろうと思います。カミツレモドキは、それなりの量が入っていました。

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Q5.

ロットで入ってきて製粉に回すときには、製粉会社の側で製粉する段階でまたゴミをちゃんと捨てるとか、後処理の可能性もあるかと思うのですが、そのまま畑 へ種をまくという作業をしたときに、混入の問題はまた違って、混入物も含めて直接種をまいてしまうわけですから、その対策のあり方も違うのではないかと思 います。その辺については何かありますか。

A5.

まず食料についてですが、食料はこのあと、さらに製粉会社がかなりクリーニングをします。だから、食料の中にはほとんどというか、ほぼ確実に混じってはいないと思います。今日はお話ししませんでしたが、外に出て行く経路で問題だと言われているのは、家畜の飼料になったときに、家畜が食べて、その消化器を通ったときに全部消化されずに、糞の中に混じる。そして、そこから広まっていくのではないかという経路が疑われています。ただ、そこの部分に関しては、ちゃんと堆肥化して、堆肥化する過程で高温になりますので、そうすると一応不活性化できるという話はありますので、そこにちゃんと手間をかけられるかどうかという問題でもあると思います。

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