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外来植物のリスクを調べて、その蔓延を防止する
開催趣旨 プログラム 交通案内 プロジェクト

■Q&A

講演タイトル 身近なセイヨウタンポポは実は日本のタンポポとの雑種だった!
講演者 井手 任(農業環境技術研究所)

Q1.

身近にあるタンポポの多くは、在来タンポポとセイヨウタンポポの雑種のタンポポ(雑種タンポポ)であり、純粋な在来タンポポとセイヨウタンポポは実は少ないというお話しでしたが、在来タンポポ,セイヨウタンポポ,雑種タンポポの見分け方を教えてください.

A1.

外総苞片が開いておらず、かっちりと固まっているようなタンポポは、雑種ではなく,在来タンポポです。詳しくは下記をご覧ください。

図:セイヨウタンポポと日本のタンポポ
セイヨウタンポポと日本のタンポポ

図:野外での雑種タンポポの識別法
野外での雑種タンポポの識別法

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Q2.

在来タンポポが雑種タンポポに全滅させられる可能性もあるのでしょうか。

A2.

四倍体あるいは三倍体の雑種と、在来タンポポの生育地は基本的に違っていますので、今の段階では在来タンポポの生育地にまで雑種タンポポが侵入してくるようなことは非常に考えにくいでしょう。ただ、在来タンポポにセイヨウタンポポの花粉がかかって雑種ができることを考えると、在来タンポポが不利益を被っていると考えられます。

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Q3.

今、自然界にある雑種タンポポは一代ですが、この先は、二代目、三代目が生まれてくる可能性もあるので、今後は必ずしも住み分けはできなくなることはないでしょうか。

A3.

今の段階で把握できているのは一代までです。稔性が非常に低い三倍体の花粉のものが多いのですが、後代についてはまだ認識できていないというのが正しい状況です。

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主催:独立行政法人 農業環境技術研究所