農業環境技術研究所

最終更新日: 2011年7月19日

NIAESロゴ

7月の公開セミナー

農業環境技術研究所
セミナー開催記録
7月13日(水曜日) 物質循環研究領域セミナー(平成23年度 第2回)
7月27日(水曜日) 有機化学物質研究領域セミナー(平成23年度 第2回)
7月28日(木曜日) 生物多様性研究領域セミナー(平成23年度 第3回)

物質循環研究領域セミナー
(平成23年度 第2回)

日時: 平成23年7月13日(水曜日)
15:00~17:15
場所: 547号室(5階会議室)
テーマ 講演者 連絡先
風成堆積砂が表層土壌に及ぼす影響-モンゴル国ステップの事例- 浅野 眞希
(農環研物質循環研究領域特別研究員)
中村
電話 838-8323
要旨

風による侵食・再堆積に伴う物質移動は,乾燥・半乾燥地生態系に多様な影響を及ぼす自然現象である.特に,風食に伴う土壌化学特性の変化は,植物種組成や生産量に影響を及ぼすことが指摘されており,そのメカニズムを明らかにすることが乾燥・半乾燥地生態系の変動を予測する上で不可欠である.本セミナーではこれまでの研究内容から,砂塵の発生が頻発化しているモンゴル国草原において,風食に伴う砂の移動が表層土壌に及ぼす影響について報告する.

テーマ 講演者 連絡先
熱帯の水田における温室効果ガス観測結果を用いた DNDC-Rice モデルの検証-これまでと現在の研究紹介- 片柳 薫子
(農環研物質循環研究領域特別研究員)
中村
電話 838-8323
要旨

DNDC (DeNitrification-DeComposition) -Rice モデルは土壌から放出する温室効果ガスである二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素を同時に予測できるプロセスベースモデルである DNDC モデルを水田用に改良したものであり、日本の常時湛水水田からのメタン排出量を精度よく予測します。しかし、主要なコメ生産地帯である東南アジアの観測事例を用いた報告例は少なく、また、間断灌漑を実施した水田における検証例も多くありません。そこで当該モデルが東南アジア地域の間断灌漑実施水田においても適用可能かを検証するために、フィリピンの国際稲研究所で実施された乾湿繰返し潅漑 (Alternate Wetting and Drying; AWD) 処理大型ポットでのメタンおよび亜酸化窒素測定結果を用いた DNDC モデルの検証をおこなったため、その結果を報告します。

併せてベトナム・メコンデルタ地帯で実施されているプロジェクトと現在農環研でおこなっている研究内容についても簡単にご紹介する予定です。

有機化学物質研究領域セミナー
(平成23年度 第2回)

日時: 平成23年7月27日(水曜日)
15:30~17:00
場所: 547号室(5階会議室)
テーマ 講演者 連絡先
Recent technology on bio-remediation of POPs and persistent pesticides in Japan Kazuhiro Takagi
(NIAES)
元木
電話 838-8329
内容

The cleanup technology for contaminated soil and water with persistent organic pollutants (POPs) and other pesticides is required. A novel aerobic pentachloronitrobenzene (PCNB)-degrading bacterium, Nocardioides sp. strain PD653, was isolated from an enrichment culture in an original soil-charcoal perfusion system. Strain PD653 also degraded hexachlorobenzene (HCB) with liberation of chloride ions to CO2 under aerobic conditions. It is the first aerobic bacteria capable of mineralizing HCB. As well, an aerobic dieldrin-degrading fungus, Mucor sp. strain DDF, was isolated from a soil to which endosulfan had been annually applied for a long period. Strain DDF degraded dieldrin to 1.01 mM from 14.3 mM during a 10-day incubation at 25°C. On the other hand, the application technology is still inadequate to remediate contaminated site. Therefore, we newly developed a method to introduce the degrading-bacterial consortium into contaminated soil using a special charcoal material which enriched with a methylthio-s-triazine degrading bacterium and chloro-s-triazine degrading bacterial consortium CD7. For in situ bioremediation study, the enriched charcoal with CD7 was used in a contaminated site with simazine. The materia<・l was effective for preventing penetration of simazine into subsoils and aquatic environments nearby for approximately 2 years.

テーマ 講演者 連絡先
Recent technology on bio/phyto-remediation of PCBs in China Chen Tu
(Institute of Soil Science of Nanjing, CAS)
元木
電話 838-8329
内容

This presentation reviewed the status of soil contamination by semivolatile organic chemicals (SVOCs) in China. In general, the compounds that are mostly studied in Chinese soils are OCPs, PAHs and PCBs. Besides, some of our works on microbial degradation of PCBs by Sinorhizobium meliloti and phytoremediation of PCBs by alfalfa were also discussed in this presentation, respectively. Furthermore, current research results regarding PCBs biodegradation by different DPAA degraders in Dr. Takagi’s Lab were also shown in this report.

生物多様性研究領域セミナー
(平成23年度 第3回)

日時: 平成23年7月28日(木曜日)
15:00~17:00
場所: 547号室(5階会議室)
テーマ 講演者 連絡先
外来植物が侵略的になるまでの長期遅延期間:ニュージーランドにおけるスイカズラの生態学 小沼明弘
吉村
電話 838-8271
山中
電話 838-8253
内容

外来植物、特に多くの園芸植物のような多年生植物は、導入から比較的長い遅延期間の後に侵略的になる(急速に分布を拡大し始める)ことが知られている。

ニュージーランドにおけるスイカズラはその典型的なケースであろう。ニュージーランドへのスイカズラの導入は少なくとも1872年までさかのぼるが、1990年代初頭までは分布拡大速度が非常に遅い植物であり環境への影響は大きくないと考えられていた。しかしながら、現在は問題雑草 であり優先的な防除対象となっている。ニュージーランドにおけるスイカズラの現状と、その長い遅延期間がもたらす意味を考えてみたい。

テーマ 講演者 連絡先
斑点米とアカスジカスミカメ 菅野 亘
吉村
電話 838-8271
山中
電話 838-8253
内容

斑点米とは,カメムシがイネの穂を吸汁することによりその吸汁痕が斑紋(シミ)として残った玄米のことで,この斑点米が0.1%(1粒/千粒)を超えて含まれる玄米は農産物規格規程で2等米に等級が格下げとなる.斑点米の原因となるカメムシは斑点米カメムシと呼ばれており,近年ではその中 でもアカスジカスミカメによる被害が問題になっている.

アカスジカスミカメは主に畦畔や雑草地などのイネ科植物に生息しているが,イネの出穂とともに水田に侵入し,斑点米を発生させることが知られている.本セミナーでは,本種の移動と生殖の関係に関して,中央農研の斑点米カメムシ研究チームで行った仕事の内容について紹介する.

テーマ 講演者 連絡先
農薬曝露試験のためのエビモ(Potamogeton crispus L.)のバイオアッセイ系の開発 細木大輔
吉村
電話 838-8271
山中
電話 838-8253
内容

農薬のリスク管理は,農薬を登録申請する際のモデル水域生態系に対するリスク評価に基づいて実施されている。このリスク評価法は,個体レベルの室 内毒性試験を機軸としており,実際の生態系からの乖離が問題視されている。実際の生態系内で農薬の順応的なリスク管理を可能にするには,生態系内で確認される農薬の影響を分離・特定する手法が必要である。そこで本研究では,農業水路において農薬濃度の上昇とともに被度の減少がみられたエビモ(Potamogeton crispus L.)を対象に,同種のバイオアッセイ系を新たに開発して農薬の影響を分離・特定することを試みた。沈水の維管束植物を用いたバイオアッセイは,Myriophyllum sibiricum Komarovを用いた標準試験法が代表的なものとして知られているが,この種は日本には自生しない。本研究では,この試験法を参考に,日本に広く分布す るエビモのバイオアッセイ系を開発し,生物多様性保全に資する順応的な農薬リスク管理における利用可能性について検討した。

このページの先頭ヘ

6月の公開セミナー セミナーに関するお問合せは各セミナーの連絡先へ
直接お願いします
8月の公開セミナー
独立行政法人 農業環境技術研究所
305-8604 茨城県つくば市観音台 3-1-3
TXイラスト
研究所までの交通案内
広報情報室広報グループ(kouhou@niaes.affrc.go.jp