農業環境技術研究所が実施している遺伝子組換え
ダイズの第1種使用(圃場試験)について:
7月30日・8月2日(除草作業)
独立行政法人 農業環境技術研究所
2004年8月18日
農業環境技術研究所では、除草剤耐性の遺伝子組換えダイズを長期栽培した場合の生物相への影響を調べています。除草剤耐性作物は、特定の除草剤に耐性を持つ遺伝子を組み込むことにより、除草剤をまいても枯れないようにした作物です。
6月22日に組換えダイズ(40-3-2系統の品種:AG3701RR)および非組換えダイズ(品種:エンレイ)の播種と土壌微生物のサンプリングを行なった後、防鳥網を設置しました。
6月26日に芽生えが見られ、7月8日には播種時に張った防鳥網をはずしました。その後、ウサギの侵入を防止するための金網を圃場の周囲に設置しました。
このページでは、7日30日と8月2日に行なった非組換えダイズ試験区と組換えダイズ試験区での除草作業と除草後の様子をお知らせします。
写真1(非組換えダイズ試験区の除草)
 7日30日と8月2日の2日にわたって非組換えダイズ(品種:エンレイ)の除草(手作業)を行いました。
写真2(組換えダイズ試験区の除草)
 8月2日に組換えダイズ試験区に除草剤グリホサートの散布を行いました。
写真3(除草剤散布2週間後の組換えダイズ試験区の状況)
 本年は雑草のスベリヒユが多く発生していましたが、グリホサートの散布から2週間後には完全に枯れていました。

栽培実験名: 組換え農作物の長期栽培による生物相への影響モニタリング(ダイズ)
栽培目的: 一般栽培が承認されている遺伝子組換え農作物について、環境に対する安全性評価の結果に対する消費者等の理解、安心を確保することを目的として、長期栽培による生物相への影響をモニタリング(継続調査)する。
栽培概要:除草剤グリホサートに耐性を有する組換えダイズと非組換えダイズとを隣接した実験圃場で長期栽培し、基本的な生育特性、そこに生育・生息する植物、昆虫、土壌微生物等を調査し、組換えダイズと非組換えダイズの栽培による生物相への影響を比較検討する。あわせて、非組換えダイズについて組換えダイズとの距離と交雑率との関係を調査・解析する。
本栽培試験に関する連絡先:
独立行政法人 農業環境技術研究所 企画調整部研究交流科
電話番号    029-838-8184
メールアドレス coord@niaes.affrc.go.jp
栽培実験の詳細については栽培実験計画書 [PDF]をご覧ください。

「第1種使用規程承認組換え作物栽培実験指針」 [PDF]に基づいた情報提供です。

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