コムギゲノム研究


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コムギは世界で最も広く栽培されている作物であり、生産量もイネに次いで世界第2位の穀物であり、世界の食料安全保障向上のために、収穫量の飛躍的な向上や、乾燥や干ばつなど厳しい栽培環境に負けずに安定生産できる新品種の開発が期待されています。しかし、その研究基盤として最も重要なゲノム情報は、コムギゲノムがイネの40倍も大きいことや、祖先種に由来する3種類のゲノムを持つ複雑さから、ゲノム解析技術が進歩した現在でも解読が進んでいません。

現在、我が国は、主要国と国際コンソーシアムを組んで、この巨大で複雑なコムギゲノムの解読にチャレンジしています。農業生物資源研究所は、日本を代表する作物ゲノム研究機関として国際コンソーシアムに参加するとともに、国内の大学・研究機関ととともに、コムギの6B染色体ゲノムの完全解読を目指しています。