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2015夏休みサイエンスクエアにブースを出展しました

 2015年7月31日(金)〜8月2日(日)の3日間、上野の国立科学博物館で「2015夏休みサイエンススクエア」が開催され、遺伝子組換え研究推進室(以下推進室)によるブースを出展、イネ科種子を使ったストラップ作りと、ポスター、植物の実物展示および紹介を行いました。

 サイエンススクエアは科学に触れ、科学に親しむことを目的とした国立科学博物館主催の夏の科学イベントです。平成3年から行われており、今年は7月28日(火)から8月16(日)まで開催されました。対象は未就学児から高校生までと幅広く、昨年度は延べ10万人の来場者があったほどの大きなイベントです。推進室では今年初めて参加し7月31日(金)から8月2日(日)までの3日間、ブースを設け、遺伝子組換えの話題だけでなくイネ科全体の話題を提供しました。企画は「『イネ』〜このステキな植物〜」と題し、ポスター展示および、イネと、ソルガムやトウモロコシなどのイネ科作物の植物体の実物展示、また「イネ」に興味を持ってもらうために、実際のイネ科植物種子の観察ののち、それらを使ったイネ科種子UVレジンストラップの作成を行いました。
 イネ科種子を使ったUVレジンストラップの作成は、1回45分、1日4回、3日間で計12回、1回の参加者は最大10名を予定し、作成指導は推進室メンバーにより行いました。結果的に3日間で合計111名(大人13名、子供98名)の方に参加していただき、それぞれが個性的なストラップを作成していました。大きな失敗はほとんどなく、すべての方がストラップを持ち帰ることができました。
 ストラップの作成には、UVレジンを固める時間が全体で20分間ほどあったため、この時間を利用してイネ科植物、イネの品種育成、また最先端のイネの品種育成として遺伝子組換えイネの可能性に関する話、ならびに遺伝子組換えの安全性評価についてもプレゼンを行いました。参加者は小学3年生から6年生がほとんどで、専門用語もあり、理解が難しい部分が多かったかもしれませんが、45分という長時間にも関わらず、熱心に聞き入っている姿が多く見られました。また、参加者の後ろから保護者が熱心にプレゼンを聞いており、ストラップ作成終了後に発表者に質問していることもありました。推進室が参加した期間の他のブースは物理学系がほとんどで生物学系の企画が少なかったためか、植物の実物展示に興味を持った親子が立ち寄り、そこから会話が進むこともありました。
 アンケート結果では、全体の45%がストラップ作成に興味を持って参加していましたが、終了時には34%に減少しており、その代わりに、イネ科植物やイネの品種改良また遺伝子組換え作物について興味を持ったという回答が増加しており、遺伝子組換え研究推進室としては嬉しい結果となりました。また、面白かった、勉強になったという回答がほとんどでしたが、中には難しかったという声も聞かれました。次の機会には、今回の来場者の意見や経験を踏まえ、よりわかりやすく伝えられる企画にしたいと思います。


イベントの写真1 イベントの写真2
イネ科に関する説明 ストラップの作成
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スタッフ総動員! 真剣な眼差し
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