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サイエンスアゴラ2015にブースを出展しました

 遺伝子組換え研究推進室(以下「推進室」)は、2015年11月14、15日の2日間、東京・お台場の日本科学未来館とその周辺で開催された「サイエンスアゴラ2015」において、「イネ 〜遺伝子組換えが切り開く新たな育種の地平〜」というタイトルでブース展示を行いました。

 推進室はこれまでのサイエンスアゴラにおいて遺伝子組換え技術の話題を中心に出展を行ってきています。今回は、世界三大穀物の一つで、日本人の文化にも深く根付いているイネを題材にブース展示を行いました。日本では日々多くの研究者がより優れたイネの品種を作るための努力を続けています。しかし、交配による品種改良はとても難しく、また、交配を始めてから新しい品種ができるまで少なくとも10年の年月がかかります。パネル展示では、このような従来の育種法の大変さを理解してもらうことをまず目指しました。さらに、その解決法の一つとして遺伝子組換え技術が開発されたことを説明しました。また、遺伝子組換え技術でしか作出することができない新しいイネとして、生産性を向上させるために病害抵抗性を強化したもの、食品としての機能を高めたもの、動物用医薬品など様々な物質を生産させたものなどの研究開発が行われていることを紹介しました。加えて、遺伝子組換え作物の安全性評価の仕組みについても理解してもらうことを目指しました。実際のイネ(非組換え)の展示や、今回初お披露目となる光るお米(遺伝子組換え技術で作成)の展示を行い、多くの来場者の方に興味を持って頂きました。さらに、1日3回の計6回、クラフト作成としてDNAビーズストラップやイネ科種子を使ったUVレジンストラップの作成を行いました。参加者には小学生の方が多く、幾つかの作業に少し難しいところがあったようですが、遺伝子組換え技術の話も交えながらのストラップ作成を楽しんでいただけた様子でした。アンケート結果では、遺伝子組換えイネや作物に対して期待する意見が多く見られましたが、不安や懸念を感じるといった意見もありました。来場者の方々のそういった意見を踏まえ、今後の研究開発や情報提供を行っていきたいと考えています。


イベントの写真1 イベントの写真2
展示ブースの様子 パネルと展示物による説明
イベントの写真3 イベントの写真4
写真で記録する来場者 スライドを用いた説明
イベントの写真 イベントの写真6
DNAビーズストラップの作成 イネ科種子を使ったストラップの作成