生物研ニュースNo.45
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受賞・表彰
日本畜産学会欧文誌「優秀論文賞」
奥村氏ら写真
賞状を手に
左から、粟田領域長、奥村氏、松本氏

受賞タイトル:ブタのKITおよびKITLG遺伝子の一塩基多型
     Animal Science Journal 79: 303-313 (2008)
受賞者:奥村 直彦
     ((社)農林水産・食品産業技術振興協会 農林水産先端技術研究所)他
【生物研所属の共同受賞者】
  松本 敏美、濱島 紀之(農業生物先端ゲノム研究センター )
  粟田 崇 (動物科学研究領域長 兼 農業生物先端ゲノム研究センター)
受賞日:平成24年3月28日

 「KIT遺伝子」は多くの家畜種で、毛色を決める遺伝子の一つであり、またそのDNA配列の違い(多型)はブタの品種判別にも利用されます。私たちは農林水産先端技術研究所との共同研究を通して、ブタの多くの品種でKIT遺伝子と、KIT遺伝子と共に働く「KITLG遺伝子」の多型を解析しました。その結果、日本国内で市場シェアの大きい黒豚(バークシャー種)のKITLG遺伝子が、東洋豚由来であることを確認し、今回の受賞につながりました。私たちは家畜を効率的に育種することを目的に、ゲノム解析を進めています。今回このような賞をいただき、今後の研究を進めるうえで、とても励みになります。 

[粟田 崇]

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