蛍光シルクの華麗な世界
生物研で生み出された「蛍光シルク」からはドレスや着物が作られ、これまでにはない輝きで人々を魅了しています。ここでは、そんな蛍光シルク関連の2つのイベントをご紹介します。
◆浜ちりめんシアター(2012浜ちりめん白生地求評展示会)◆
蛍光シルクの衣装による「かぐや姫」のパフォーマンス
「浜ちりめん(縮緬)」は、友禅染めなどのあらゆる染め物に使われる最高級の着物用絹生地です。生産者団体である浜縮緬工業協同組合は生物研と共同で、「蛍光シルクの浜ちりめん」を開発し、これを使って十二単(ひとえ)風の舞台衣装を制作しました。平成24年10月4日(木曜日)、5日(金曜日)に京都府京都市の京都染織会館で開かれた展示会「浜ちりめんシアター」の中で、この蛍光シルクの衣装を使ったアートパフォーマンスが行われました。生物研の最新の科学技術によって生み出された新素材(蛍光シルク)が浜縮緬工業協同組合の伝統技術と出会い、「浜ちりめん」となって成長する様子を「かぐや姫」になぞらえ、無限の可能性を秘めて羽ばたいていく姿を、未来への希望を込めてパフォーマンスで表現しました。
◆シルク・サミット 2012 in 東京◆
平成24年11月2日(金曜日)、東京都千代田区の東京會舘にて、生物研、(財)大日本蚕糸会ほかの主催で「シルクサミット 2012 in 東京」が開催されました。生物研はその中で行われた展示会に、蛍光シルクのドレスを出展しました。シルク・サミットは、カイコやシルクの研究、生産などシルクに関わる人々や、シルクに対する強い関心を持つ人々が意見交換や技術交流を行う場です。今年は大日本蚕糸会の創立120周年を記念し、280余名の参加者を得て盛大に行われました。

蛍光シルクで作ったウェディングドレス
制作協力:ユミカツラインターナショナル

女優の紺野美沙子さんが対談に
出演されました
[遺伝子組換え研究センター 遺伝子組換えカイコ研究開発ユニット 中島 健一]
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