平成24年12月3日(月曜日)に東京都港区のコクヨホールにて、生物研、大学植物科学研究者ネットワーク、理研 植物科学研究センター、産総研の共催で「2012年 植物科学シンポジウム」が開かれ、大学、独立行政法人、企業などから研究者約200人が参加しました。京大・山中教授のノーベル賞受賞で世間が医療研究に注目する中、本シンポジウムでは、植物科学が食料をはじめ、医療を含めた生命、環境、資源の各分野での技術革新にどう貢献していけるかについて考えました。午前中には若手研究者による先端研究の講演があり、生物研からは主任研究員の今泉 温子が「植物と土壌微生物の共生機構」について報告しました。午後からは植物での物質生産研究やバイオマス利用研究について講演が行われ、生物研からは理事の廣親 洋彦が、生物研が参画する「新農業展開プロジェクト」の成果について報告しました。その後、研究を支援する文科省、農水省、経産省の担当者より各省の取り組みが紹介されました。講演後の総合討論では、研究者に加えて各省の担当者もパネリストに迎え、日本全体として植物科学研究の成果をどう発展させ、技術革新につなげていくべきか議論しました。
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