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世界最大のブタ完全長遺伝子情報の総合データベースを公開【要旨】【問い合わせ先】【背景】【詳細】【今後の展開】 【実施研究事業】【用語】
【要旨】 独立行政法人農業生物資源研究所(生物研)及び社団法人農林水産先端技術産業振興センター・農林水産先端技術研究所(STAFF研)は、生理機能が人間と類似しているため畜産分野ばかりではなく医学分野からも注目を浴びているブタの遺伝子についての詳細な情報を広く世界中に提供するため、ブタの多数の遺伝子の塩基配列データベースをWeb上 (http://pede.dna.affrc.go.jp/)で公開しました。 このデータベースには、ブタの体内の諸器官で実際に機能している遺伝子(cDNA)の断片162,631個の配列が含まれ、その中には、完全な塩基配列を解読したもの(完全長cDNA)10,147個が含まれています。また、これらの遺伝子と他の動物の遺伝子の塩基配列との類似性などの情報も公開されています。 本データベースは、ブタ遺伝子データベースの中でも、含まれる完全長cDNA数では世界最大のもので、日本も含めた国際コンソーシアムにおいて現在解読が進められている、ブタゲノム塩基配列上の遺伝子の特定に大きな貢献をするものと期待されます。今後は、ブタのDNA情報を用いたブタの品種改良など畜産分野にとどまらず、再生医療やモデル動物としてのブタの利用が促進されることが期待されます。
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