農作業安全シンポジウムを開催します
H25年11月 志藤 博克
農作業事故調査や農作業安全講習会で全国津々浦々を歩いていますと、つくづく、農作業事故は個人プレーでは減らせない、という思いに駆られます。農作業安全のために努力されている方々はあちこちにいらっしゃいますが、孤立無援であったり、活動を拡大できなかったり、担当者だけに負担が集中し、後に続く人材が現れずに金属疲労を起こしつつある、といった状況が見られます。農作業事故は社会問題です。こうした問題に対して、個人はもちろん、組織であっても単独の活動では限界があります。一方、いくつかの組織が連係し、それぞれの組織のチャンネルを活かした取り組みも見られます。個々の負担を抑えつつも活動の幅を広げ、継続性を高めるためにも、複数の組織が連係することの重要性が改めて認識されています。
そこで、生研センター(現:革新工学センター)では11月29日(金)に農作業安全シンポジウムを開催します。行政、普及、消防、医療、研究(農業土木、農業機械)と幅広い分野の専門家の方々を講師にお迎えし、「機械」、「環境」、「人」をキーワードにそれぞれのお立場からご講演を頂きます。パネルディスカッションでは、農作業事故撲滅に向けた取り組みについて、「連係」をテーマに今後の方向性を議論します。詳しくは、生研センター(現:革新工学センター)農業機械化促進業務サイトの「お知らせ 」をご覧下さい。多くの皆様のご参加をお待ち申し上げております。