モモチョッキリ, Rhynchites heros Roelofs,  コウチュウ目 (Coleoptera),   オトシブミ科 (Attelabidae) 

形態・生態

加害部位 幼果、若枝、花柄
加害形態 成虫
発生回数・時期 年1回、成虫は開花初期に出現、幼果に産卵後果柄に孔を開ける、幼虫は幼果を食害後脱出し土中で繭室を形成
越冬形態 成虫、蛹(蛹化後すぐに羽化する個体と春に羽化する個体とがある)
形態 成虫体長 10 mm、卵長径 0.6 mmの卵形
分布 九州以北
    成虫   成虫、2006年5月18日
              成虫、2006年5月24日

              卵、2006年6月24日 

・成虫は5月下旬〜6月上旬に現れ、幼果を食害
・少し大きくなった果実に産卵する、産卵された果実は
 柄の所が折られて、樹にぶら下がる
 


被害

    産卵痕  産卵被害

     落花期被害、2006年5月24日

     落花期被害、2006年5月24日

        食害、2006年6月21日

        食害、2006年6月21日

   被害果、2006年7月19日

  被害果、2006年9月20日

  • 幼果の被害はハマキムシ類幼虫による食害に似るが,ハマキムシ類幼虫が大き
     く食害するのに対し,モモチョッキリゾウムシの食害面積は深さに対して小さい

       実験室内での摂食試験

     


    防除

    ・卵・幼虫・蛹と薬剤による防除できず、成虫の時に防除する
    ・防除時期は5月下旬のハマキムシ類との同時防除か、6月
     に入ってから
    キンモンホソガモモシンクイガと同時に行う
    ・摘果前に発生が認められたら被害果実を除去し、被害を軽減できる
    ・防除剤: 有機リン剤やネオニコチノイド剤など


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