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Q.
日本の食べ物がダイオキシンに汚染されているという話をときどき耳にしますが、これは本当でしょうか。
A.
1999年に環境・厚生両省が提出した専門家合同会合報告書によりますと、日本人は一日体重1kgあたり2.6pg程度のダイオキシン類を摂取しており、その大部分(92.7%)は食品に由来しています(1pg[ピコグラム]は1兆分の1グラム)。ダイオキシンの毒作用は体内に一定量以上蓄積するまで出ないとされ、この程度の量を一生摂取し続けてもその水準には達しないことから、問題はないとされています。ただ、集中的に摂取している人がいないか、今後とも調査を続けることが大切でしょう。
ご参考までに、ダイオキシン類およびコプラナーPCBの摂取量は、毒性等量(TEQ)で表しています。TEQというのは、ダイオキシン類の中で、最も毒性の高い2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ−パラ−ジオキシン(2,3,7,8-TCDD)の毒性を1とした毒性等価係数を用いて換算したものです。
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