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2013年07月17日
流域における地下水流動は、地形、水文条件、水理地質構造などによって規制されており、地球温暖化の進行に伴い、地表からの涵養量、河川からの伏流量などが変化すると、淡水資源としての地下水の賦存量は変動すると予想されています。
淡水レンズは島や半島において海水を含む帯水層の上部に、密度差によってレンズ状に浮いている淡水のことで、カリブ諸島や太平洋諸島、日本では南西諸島などで発達しています。一方で、気候変動とそれに伴って予想される海面上昇は淡水レンズの厚さを縮小させるとされており、その影響は特に水源を淡水レンズに依存する島々において深刻です。
2013年05月27日
近年の気候変動は人間活動に起因する可能性が高いことが証明され、温暖化影響評価に関し平均的な傾向の変化に加えて、洪水や渇水といった極端現象に対する影響評価が求められています。しかし、これまでの温暖化影響は、農業用水に対しては、畑地灌漑に比べて複雑な水利用が行われる水田灌漑過程のモデル化が困難でした。
2010年の天候は、北日本から西日本にかけて夏の気温が顕著に高く、統計を取り始めた1898年以降で最も暑い夏になりました。イネは全国的に高温による被害を受けました。猛暑に備えた水管理を検討するために、稲作が盛んな20県の農家に対してアンケート調査を行い、猛暑の際に実施した水管理とコメの品質(1等米比率)について分析しました。