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情報:農業と環境 No.69 (2006.1)
独立行政法人農業環境技術研究所

農林水産技術会議事務局が「2005年10大研究成果」を選定

昨年2005年12月16日、農林水産省農林水産技術会議事務局が「2005年10大研究成果」を公表しました。これは、農業技術クラブの協力により、農林水産省が所管する研究機関が2005年に記者発表した研究成果の中から、研究開発の内容に優れるとともに社会的関心が高いと考えられる成果を選定したものです。

選定された10課題は次のとおりです。

1 スギ花粉症緩和米によるアレルギー症状の緩和 −マウスで科学的有効性を証明−

2 イネゲノム塩基配列国際コンソーシアムが37,000個の遺伝子を解析 −完全解読塩基配列を基に、イネゲノムの詳細な特徴が国際共同研究で明らかに−

3 環境に優しい、安心・安全な農業の実現に向けた『微生物を生きたまま種子にコーティングし保存可能にする技術』を開発 −野菜をはじめとする土壌伝染性病害防除に向けた画期的研究成果−

4 カドミウムで汚染された水田の土壌洗浄法による修復

5 メチル化カテキンを含む茶葉を原料とした緑茶容器詰め飲料として製品化

6 新部材・新工法による施設園芸用大型鉄骨ハウス:低コスト化の見通し立つ

7 カーネーションの花持ち性の向上

8 バイオメディカル産業に貢献する遺伝子組換え豚と山羊の生産に成功

9 農薬の効かない”いもち病菌”が九州全域に発生:薬剤耐性菌は複数の起源に由来と判明

10 砂漠化等不良環境に対応できる作物の開発

農業環境技術研究所が2005年7月に発表した研究成果「カドミウムで汚染された水田の土壌洗浄法による修復」が10課題のうちの第4位となり、成果の内容が高く評価されたと同時に、農産物の安全・安心に対する生産者および消費者の関心の高さが示されたものと思われます。

農業環境技術研究所で行われているカドミウム汚染対策の研究課題や研究成果について、さらに知りたい方は、研究所Webサイトの、(1)化学環境部のページ (該当するページは削除されました。2010年11月)、(2)「農林水産生態系における有害化学物質の総合管理技術の開発」のページ、(3)技術資料「水稲のカドミウム吸収抑制のための対策技術」(PDF)、(4)技術資料「ダイズのカドミウム吸収抑制のための対策技術」(PDF)、あるいは、(5)農業環境研究成果情報 の中の関連成果 などをご覧ください。

また、本年2月22日には、つくばで、第23回 土・水研究会 「農作物による有害化学物質の吸収とそのリスク管理」 が開催されます。関心をお持ちの方はぜひご参加ください。

なお、上記の10大研究成果のそれぞれの内容は、農林水産省のページ:農林水産技術会議事務局プレスリリース(2005年12月16日その2) から、ご覧になれます。

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