農業環境技術研究所

最終更新日: 2012年1月19日

NIAESロゴ

1月の公開セミナー

農業環境技術研究所
セミナー開催記録
1月19日 (木曜日) 第8回生物多様性研究領域セミナー
1月26日 (木曜日) 第1回生物生態機能研究領域特別セミナー

第8回生物多様性研究領域セミナー

日時: 平成24年1月19日(木曜日)
15:00~17:00
場所: 547会議室
テーマ 講演者 連絡先
ウコンの高クルクミン含有系統の分子同定と系統的背景 早川宗志 山中
電話 838-8253
要旨

アキウコン(Curcuma longa)の根茎は生薬として重要であり、世界のさまざまな地域で用いられている。 アキウコンは系統間において有用成分クルクミンの含有率が異なることが知られており、有望系統を識別するための分子同定法の開発が必要とされていた。 そこで、クルクミン含有率の高い有望系統を分子遺伝学的手法を用いて同定することおよびその系統的背景を明らかとすることを目的として研究を行った。 アキウコン、ハルウコン(C. aromatica)およびガジュツ(C. zedoaria)の複数の葉緑体DNA領域のネットワークを構築した結果、さまざまな系統からアキウコンの高クルクミン系統を見つけることが可能となった。 さらに、系統的背景を調査した結果、クルクミン含有率の異なるアキウコン系統は他のウコン属植物との雑種または浸透交雑であることが示唆された。

テーマ 講演者 連絡先
ツルマメを寄主植物とするチョウ目昆虫について 安田耕司 山中
電話 838-8253
要旨

ツルマメは日本、朝鮮半島、中国、シベリア東部など、東アジアに分布するマメ科の一年生植物であり、栽培種のダイズの原種として知られている。 日本国内では、北海道、本州、四国、九州に自生し、主に河川、水田及び畑の周辺、日当たりの良い平地の野原や道ばたに見られる。 これまで、ツルマメを寄主植物する昆虫についての情報は断片的なものしかなかったが、ダイズの害虫相とも共通するものもあり、それらの生態解明にも重要であることから、 東北地方、関東地方、中国地方、九州地方の国内4地域で2011年6月~10月にツルマメを寄主植物とするチョウ目昆虫相を調査したところ、約50種が確認された。 そのうち、従来からツルマメの寄主記録があったものは3種に過ぎず、残りは今回初めてツルマメを寄主植物とすることが判明した種である。 それらの多くはダイズ害虫として既に記録のあるものであったが、中には今回の調査で初めて幼生期が判明した種も含まれていた。 このように、ツルマメを寄主植物とする昆虫相について新たな知見が多数判明したことから、その概要について報告したい。

このページの先頭ヘ

第1回生物生態機能研究領域特別セミナー

日時: 平成24年1月26日(木曜日)
13:15~14:30
場所: 本館5階 547号室
テーマ 講演者 連絡先
新規RNA型プロテアーゼ阻害剤の開発 田中照通
(豊橋技術科学大学・環境生命工学専攻・准教授)
金田
電話 838-8307
要旨

Selexと略される試験管内選択系を用いてランダム配列を有する約100塩基長のRNA集団から、抗体のように特定の標的分子に結合する機能を有したRNA分子(RNAアプタマー)を取得し、それを利用して新規のRNA型の酵素阻害剤を開発した。 標的分子はタンパク質工学のモデル分子として知られる枯草菌由来のアルカリ性セリンプロテアーゼであるスブチリシン(subtilisin BPN’)を用いた。 Selexではランダム配列を有するDNA集団を出発点として転写反応の鋳型として用い、選択系ではセファロースカラムに固定化した酵素に対して結合能を有するRNAを取得し、再度逆転写PCRによってDNA化するという操作を8回繰り返した。 この操作によって得られたDNA集団をベクターを用いたクローニング操作によって単離し、更に各クローンの転写産物であるRNAにおいて標的であるスブチリシンに対して酵素活性を指標として阻害能力を有するものを選択した。 得られたRNAアプタマーはスブチリシンの酵素活性に対して2.5μMの阻害定数を示した。 また、他のセリンプロテアーゼであるトリプシンやキモトリプシンに対しては阻害活性は示さず、スブチリシンに対して特異性が高いことを確認した。

このページの先頭ヘ

12月の公開セミナー セミナーに関するお問合せは各セミナーの連絡先へ
直接お願いします
2月の公開セミナー
独立行政法人 農業環境技術研究所
305-8604 茨城県つくば市観音台 3-1-3
TXイラスト
研究所までの交通案内
広報情報室広報グループ(kouhou@niaes.affrc.go.jp